= インジェクタ流用の考察編 =
「パーツ流用」 個人的には大好きです。
古いものを新しく蘇らせる、よりよくする、嗜好を追求し好みのモノとする。
目的は千差万別、難易度も貼り付けるだけ、ネジでとめるだけの簡易な物から
配線や構造や使い方を変えたり、流用といいつつも元ネタの原型をとどめない位改造したりする高度なものまで。

また、「×××のものがポン付け」「△△△のものを加工すればイケる」など
ありがたい情報があちこちから耳に入ってきます。

ただし、自分の持っている知識や技術やスキルに見合っていない流用情報については、
当たり前すぎる話ですが、鵜呑みにすることで発生するリスクも当然自己責任なわけです。

特に自分は、電気周りは有る程度ついていけるのですが、
エンジン関係は素人の知ったかぶり程度の知識しかありません。
またインジェクターはエンジンの燃焼制御に重要な部品と認識しています。
きちんと理解せずに「大は小を兼ねる」とか「小でもまにあう」等によりエンジン不調や壊す事になるのは本末転倒です。
その動作している様や、仕様を自分の手元で確認しきれないのも辛いところです。
(手元で確認できるのは外形寸法や外観、抵抗値であり容量は調査をお願いしないと難しい)

今回はとうとうガソリンが染みてきてしまい、新品も今のところ手に入らなくなってしまった
インジェクターの流用について、先人からご教授いただいた情報を自分なりに検証してみたものについて
整理してみました。今のところ下記2点のみ、新しい情報が入ればアップデートしていきます。




1.ピアッツァのインジェクター
  私の車のエンジンである1988年式4ZC1-T用のインジェクターに関する情報です。他の年式(1988年以前)は対象外です。
  2015/6月時点で純正部品のオーダーを入れるも製造廃止との事。価格は1本1万4千円程度と聞きました。
  容量(噴射量)については、※にある実測値を元に流用情報を探っていきます。
部品番号: 8-94467953-0 INJECTOR; FUEL
容量: 240cc  (伝聞であり、出展は未確認です)
抵抗: 低抵抗  (値は下記※参照)
吐出形式: トップフィード
コネクター色: 緑
部品製造元: ユニシアジェックス (伝聞であり、出展は未確認です)
※容量と抵抗値について
 今回自分の車のインジェクタについてIRS社にて清掃点検を行い実測した所、以下の数値で報告されました。
 数値は4本中の最低値〜最高値です。

 噴射量:252.8cc〜258.0cc (2.5bar/オープンフロー)
 抵抗値:2.55Ω〜2.61Ω 
2.S13シルビア CA18DEのインジェクター  ★★★新品があれば本命?
  主にS13シルビアのQ's、J'sに搭載されていた物。外観はピアッツァ用と同じで、取り付け寸法には問題なさそう。
  外観以外の数値はインターネット上の情報であり実測による確認は出来ていません。
  容量、抵抗値、外形から一番流用が簡単に出来ると思われます。
  コネクタ形状も小加工(コネクタかハーネス側の削り)で対応できそうです。
  問題は、中古品はピアッツァと同じくらい年月が立っている為、洗浄や漏れ確認は必須でしょう。また日産から新品が入手可能か、価格等は未確認です。
部品番号: 16600-35F00?
2015年時点での品番は 16600-40F01 でした。
容量: 259cc  (CA18DET用は370cc)
抵抗: 低抵抗 ⇒実際には高抵抗でした
吐出形式: トップフィード
コネクター色: 赤
部品製造元: 未確認
 画像は拝借物です。ゴメンナサイ
3.HCR32スカイライン SR20DETのインジェクター  ★高抵抗なのが懸念
  主にHCR32スカイラインGTS-tタイプMに搭載されていた物。外観はピアッツァ用と同じで、取り付け寸法には問題なさそう。
  ちょっと安かったので勢いあまってオークションで未使用品を落札してしまいました。
  コネクタ形状は小加工(コネクタ側の削り)で対応できそうです。
  容量、外形は問題なさそうですが、高抵抗である為ドロッピングレジスタをカットする必要があります。
  ピアッツァに付いているドロッピングレジスタの抵抗値は未計測ですが、単純にカットすればよいのか気になっています。
  またカットする=短絡なので、ドロッピングレジスタの付いているカプラーにショートケーブルをさす事になりますが
  その接続元はECUでありうっかり間違うとECUを壊しかねませんので、利用にはちょっと慎重になっています。
  
部品番号: 16600-73L24 (欄外参照)
容量: 260cc 
抵抗: 高抵抗 14.5Ω前後
吐出形式: トップフィード
コネクター色: 赤 (欄外参照)
部品製造元: 未確認
 部品番号ですが、IRS社で販売しているレベリングインジェクターの説明では、16600-73L24と同じ様に利用できる対象として
 16600-73L21(HC33ローレル)、16600-73L22(A31セフィーロ)が記載されています。対象車種の詳細特定はまだできていません。

 オークションで落札した物は、なんとなく純正部品では無い様な感じです。コネクタ樹脂部分の色が薄いクリーム色と赤の物。
 本体も純正部品は黒が多いですが、IRS社等で販売している塗装を剥がしたシルバーの様なものです。
 抵抗値は測定して高抵抗であることは確認できましたが、これ自体の噴射量は計測してもらわないとわからない気がしてきました。




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