= サイドマーカーのリフレッシュ =
title
 はじめに 
長いこと野ざらしにしているとそれなりに痛んでくるのがエクステリアの樹脂部品です。
特にフロント両サイドのマーカは白っぽくくすんでしまい古くささ満点な感じが出てし
まい、お好みにもよりけりですがあまりいただけない状態となってしまいます。
もちろん新品のレンズはまだ1枚数百円で買えますから交換というのも簡単で楽です。
ちなみに土台ごとアッセンブリーで買うと片側で2千円程度する様です。

そこで取りあえず分解清掃&樹脂部品の磨きでリフレッシュさせてみましょう。少ない
出費で新車並な状態にできますし、ここはひとつ部品番号の刻印も綺麗さっぱり削って
しまってすっきりさせてみましょう。


用意する物
まずはこの程度の物でやっつけます。
・耐水紙ヤスリ 黒っぽい物は#400、#1000、#1500です。白っぽいのはタミヤので#2000です。
・当て木    何でもいいです。平らなら。カマボコの板切ったものでもOK。
・カッター   腕に自信のある人は、刻印を削るのに。削った方がヤスリ掛け楽です。
・歯ブラシ   各種おそうじに。便利です。
・コンパウンド タミヤのチューブ入りの物と、丸いのは模型用仕上げ用極微粒子です。
・水入れ&水  プリンとかゼリーとかヨーグルト食べたら入れ物は捨てない方向で。
お好みで
ウインカーの土台
土台は鉄板を打ち出したそのままです。経年変化でそれなりに反射能力も鈍そうです。
銀色に塗ってもいいんですが、台所や水周り補修用のアルミテープを貼ることにしました。
ターゲット確認
まずは
相手を自分のテリトリーに連れ込みます。作業机の上でひっそりと待つウインカー様。
ちなみにこれは自車現役品ではなくカッパギ戦利品です。エクステリア部品ですから
それなりに汚れや傷があります。この時点でおおざっぱにドロや汚れを落としておき
ましょう。特に裏側は結構汚れてます。
お約束の分解
次に獲物をバラバラにします。
車体から外した時点でレンズは土台ととも締めですからすぐにはずれますよね。
球のソケットは回せば土台からはずれます。パッキンは土台の金属を取り囲む様に
挟み込まれています。無理に引っ張ってちぎらないようにしましょう。
この時点で各部品もクリーニングします。パッキンは土台がはまっていた溝部分に
かなり埃が溜まっていますので、爪楊枝とか使って中まで綺麗にします。
パッキン表側はポリメイトとかで手当しておくとイイでしょうね。
ニセメッキ
今回の目玉その1
先ほどのアルミテープを土台の金属の反射面に貼り付けます。
ソケット付近はくぼんでいてややこしい形状をしていますので、テープを上手く
切り張りしていきます。面倒な人は塗料で銀に塗るなりそのままなりでもいいと
思います。ちなみに、白に塗ると外から見たとき全体的に不透明なオレンジ色っ
ぽく見えるようになるかなぁと。これは推測ですが。
神経質炸裂
O−リング
ソケットの反対側のハーネスの中もかなり汚れていました。なぜに?
そのままはめると将来的に接触不良になりそうですし、精神衛生上よくなさそう
なので、O−リングを外して清掃してみました。脱着は爪楊枝あれば簡単です。
あー、用意する道具に爪楊枝も撮しておけばよかった。
でこぼこ
今回の目玉その2
いわゆる部品番号の刻印です。あるお方もやっておられましたが、これを削って
スムージング化します。艶出たときに綺麗ですし、ワックスがけのカスも残らず
すっきりさっぱりします。JISマーク取っちゃったからっていまさら何の保証も
ないでしょうし。
荒削り
当て木に#400の耐水ペーパーを両面テープでとめて、刻印のある場所を中心に
削っていきます。ポイントは真っ平らに削ろうとしないこと。ウインカーレンズ
表面はよくみると真っ平らではなく軽く湾曲しています。これに沿うように削ら
ないと、妙に真っ平らな箇所ができてしまいます。逆にこの際真っ平らにしてみ
たい人は頑張って全体を削ってみましょう。(変でも責任は持てませんのであしからず)
削れた状態
こんな具合に削ります。2つ上の画像と見比べてみてください。
この時点では荒削りですから、多少の削り傷は気にしないで大丈夫です。
ただ力任せにやって深い傷を付けてしまうとあとあと修正が大変ですから
そこらへんはホドホドに。
今度は全体
一通り刻印を削り落としたら
今度は#1000で全体を一皮剥くように擦ります。雨ざらしでやられてしまった
樹脂部品の表面を綺麗に削り取るのですが、ここで刻印が無い為非常に擦り
やすく均一にヤスリ掛けをすることができます。もちろん部品表面全体を一
通り削っていきます。この時点ではなめらかな表面を作るための前処理なので
有る程度気を遣って削っていきましょう。
どんどん削ろう
さらに
ぐるっと#1000で削ったあとは、続けて#1500で削っていきます。削っている時
に注意して削れる音を聴いていると、ジョリジョリからショリショリに、さらには
だんだん音が小さくなっていきます。表面が細かく磨かれている証です。最後は
タミヤの#2000で仕上げます。この時削ってはいるものの、ほとんどショリショリ
という音はしません。削りカスもほとんど出ません。水分をぬぐい取るとすでに
部屋の電気が写り込む様な艶がでているはずです。
どんどん磨こう
最終仕上げの磨きです。
前段で艶はでてきますが、表面はまだうっすら曇っています。これをコンパウンド
で磨き上げて仕上げます。タミヤのコンパウンドを不要なTシャツ等でゴシゴシと
磨いていきます。Tシャツ等の布の替わりにティッシュを使う方もいるようですが
私はあまりお勧めしません。丁寧に磨けばこれで終わりです。最後にワックスでも
掛けておけば十分でしょう。私は手持ちに模型最終仕上げ様の極微粒子コンパウンド
があったので、これでフィニッシュしました。一段違うなめらかな艶になります。
ついでにちょいと
ついでなのでネジにも気を遣ってみました。
ネジ頭の中の汚れを落とし、軽くヤスリをかけてくすみを落とし、コンパウンドで
磨きました。写真があまりよく撮れていないので違いがわかりませんが、左が作業
前、右が作業後です。黒ずんでいたネジが新品のネジに変身。ほとんど自己満足。
ということで完成
清掃&磨きの終わった各部品を元通り組み上げれば完成です。
ちなみにここまでの作業時間は2つで約1時間です。タバコ吸いながら、テレビ見
ながらよそ見しながら。これでパッと見て新品風なサイドマーカーの出来上がり。
雨の日や寒い日、家の中で楽しめるプチエコロジーな作業はいかがでしょうか?

ところで、これの応用でもちろんフロントマーカやらテールランプやらも刻印消す
コトが出来ます。フロントはこれと同じく家の中に連れ込んで出来ますが、テール
は不用意に外すとパッキンがボロボロになって雨漏りの原因になりそうです。
近々テールランプについては外さずに車体に付いたままの状態で削る作業と作業例
をアップしてみたいと思ってます。PIAZZAに限らず他の車種でも応用効くはずです
のでみなさん是非お試しを。(もちろん失敗は自己責任でね!)




Back to Index