= クレーマー編 =


過日、案の定パワーウインドウが壊れた。右が落ちた。それから高速道路でのブレーキングでおもいっきりジャダーが出た。納車から2週間後、GWで 帰省した私は、即座にクレーム修理の為店に車を持ち込んだ。いきなり1週間の入院である。聞くとローターはウソかマコトかリコールが出て いるので4枚とも新品に交換だという。1週間後(車のためにGW休暇を延長した)に、復調したPIAZZAを受け取り、またしてもそのまま 東名高速に乗り岐阜へ。今度も一度も止まらずに走りきってしまった。運転していて楽しい車は降りたくないと思った。いや、若かったね。

それからもポツポツと故障は出た。パワーウインドウ故障3回、スピードメータ停止1回等。いずれも岐阜の華陽いすゞが港北のいすゞの代わりに 修理を代行してくれた。いやぁ華陽いすゞさん、お世話になりました。JT-PIAZZAの発表会も見に行た。華陽いすゞの人が心なしか寂しそうな 顔をしつつ『JRに乗ってる方は、乗り換えで買うことなさそうですねぇ』と言っていた。心の中ですんませんと唱えつつ、カタログと記念品だけは頂戴した。 余談ではあるが、華陽いすゞが貸してくれる代車はいつもスリリングだった。ある時借りた黄金色のアスカのトランクルームは、内装がすべて 剥がされ、怪しい赤茶色の粘液状の液体が付着したシャベルと、トランク半分位の土が入っていた。恐いので見なかった事にした。

パワーウインドウは、故障する度にスイッチだのレギュレータだのを交換されるが、度々同じように壊れる。どーも腑に落ちないので、港北の店で修理する ところを見せてもらっていると、なんか窓ガラスが下がるときの動作がおかしい。誰が見てもおかしい!のに、なぜに整備士は気が付かない?? 窓ガラスを支えている前後のレールのうち、前側のレールが前方に若干ゆがんでいるのだ。『あのぉ〜、ここ、後ろ側に少し叩いてみてもらえません?』と 私がのたまうと、いやそ〜な顔しつつ若い茶パツな整備士のにーちゃんがゴンゴンやり始めた。ソレをみていたなじみのフロントの人が血相変えて飛んできて 『ちょっとかしてみろ。』と自ら作業を。そりゃそうだ、人がちょっと目を離した隙にバールと金槌でたたくんだもの。プラスチックハンマーでやってよん。 結局、これが功を奏したか、以後パワーウインドウは壊れなくなった。原因を解明出来ずスイッチやレギュレータ交換を繰り返す工場にかなりイライラしていた。 もっとも、ここまでの修理すべてを『クレーム』の一言で無料でやってもらってはいたのだが・・・

暫くして横浜に戻ることになった。華陽いすゞには菓子折を持ってお礼に行った。最後にフロントの人に、『ここ数年JRを修理に入れられたの は、お宅様だけでした。ありがとうございました。』と。確かに工場はいつ行ってもエルフとジェミニばっかりだった。 横浜に戻ってすぐに、港北の店に6ヶ月点検整備に出した。ショックがヘタっていると言われ、乗り心地が良くなるのならばと思い交換する。 整備終了後、受け取ってから、納車の時と同じように、左ウインカー出しつつ綱島街道に出ようとしたとき。『ごっ、っふ』と謎の音が。 半信半疑のまま、新横浜方面に向かって走り出すと、道の少々の段差を乗り越える度に、『ごっふ、ごっふ』と尻の下から怪しい音が。 そのままUターンして店に戻り後ろからのぞき込むこと数秒後。右リアショックが向いてる。デフケースにキラリと光る傷も発見。 をいをい、ショックのネジは留めてないは、スタビの取り付け位置間違ってるわ、とんでもない整備状況。そのまま再度預け、1〜2日中にやり直し を依頼し、その日は代車を借りる。秋葉原に行く用事が有ったのだ。この代車は赤いFFジェミニ。銀座のど真ん中でエンコした。 我がPIAZZAはどーもスタビも傷付いたため新品に交換するので4日待って欲しいとのこと。ここら辺からこの店の工場が信用できなくなる。 最近入庫してる車もいすゞ車以外が多いし、展示してる車も半数がいすゞ以外の中古車。とうとう店頭展示の新車も無くなった。 と、おもったらそれから1〜2ヶ月後、別の用件で店に行ってみると看板が『ミ○ビシ自動車』に! いつものフロントの人が笑いながら新装開店の 記念品をくれた。用件あったんだけど、たまたま近くに来たからとお茶を濁し、その足で新子安駅そば第二京浜沿いにあるいすゞをめざした私であった。


BACK   Back to Index   NEXT